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August 2005

August 31, 2005

クサギの花とアゲハチョウ

kuroageha4

クロアゲハが蜜を吸いにとまってる花はクサギの花。クサギは漢字で臭木と書き、葉をちぎってもむと異臭がするというのでこの名がついてるようです。ところが花の方はなかなかいい香りをあたりに漂わせる木で、アゲハチョウを寄せる花として有名です。もちろん他の虫たちもこの花に集まってきますが、アゲハチョウの仲間、とくに黒いアゲハチョウが好むように思えます。虫によって受粉するいわゆる虫媒花のようで、夏の暑い時期に咲くこの花はおしべが上を向く時期とめしべが上を向く時期がずれており、虫の体につく自らの花粉では受粉しないようになってるそうです。karasuageha1 右下の写真ではカラスアゲハの下に見える花は4本のおしべが立ち上がっていて蝶に花粉がつきやすい形になってますが、その手前の花ではおしべが垂れ下がってめしべが立ち上げっています。アゲハについた花粉はアゲハが蜜をすいによってきた時に立ち上がっためしべの先について受粉し、やがてあかいふくらみは星型に開いて濃い青色の実がつくことになります。たしか染物の染料として利用できるときいています。私個人としてはこの花にきれいなアゲハがよってきたのを写真に撮りたいと願っているのですが、どうもボロボロの羽の蝶ばかりで不満が残りました。私もこの花に寄せられてまた出かけることになりそうです。

August 30, 2005

擬態

agehamodoki モンシロチョウと間違えやすいスジグロシロチョウが登場したので、紛らわしいものをもう二つ。左上の写真は黒いアゲハ蝶のように見えますが、じつはアゲハモドキという蛾です。アゲハモドキは有毒のジャコウアゲハのオスに擬態して、鳥などから身を守っているといわれています。ジャコウアゲハのように大きくはないのですが、下からみるとちゃんと胴体には赤い毒々しい模様もはいっているし、後羽には赤い斑点の縁取りもあります。nanahusi 擬態には危険な昆虫に似せて襲われないようにして身を守ることのほかに、周囲の枝や葉に似せて身を隠すという擬態もあります。アゲハモドキを撮影した同じ日にナナフシを見つけましたので、これも紹介しておきます。ナナフシには緑色をしたものもいてるのですが、これは褐色のナナフシで、たまたま葉っぱの上にいてたので見つけることができましたが、木の枝にとまってたら枝と区別がつきませんね。触角があるので頭が画面の上にむいてるのがやっとわかる不思議な生き物です。

モンシロチョウと違うんです

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上の写真を見て、たいていの人はモンシロチョウだと思われるでしょうが、この蝶はスジグロシロチョウという蝶です。名前のとおり羽に黒い筋が入るところがモンシロチョウとは違います。違いがはっきりわかる羽の表側がなんとか撮影できましたのでアップしてみました。夏型ですので春型のようにはっきりとした筋がでてなくてわかりにくいとは思いますが、日陰の多い谷筋や河川などによくいてます。普通のモンシロチョウとくらべると少し大型で、モンシロチョウの前羽の紋が丸いのに対して、スジグロシロチョウの紋は四角く見えます。地域によってはモンシロチョウよりも多くいてるそうですので、注意して探して見てください。案外近くにいてるかもしれません。この写真でスジグロシロチョウがとまってる花はおそらくヒヨドリバナというフジバカマの仲間だと思うのですが、そろそろ郊外にでるとこのように秋の気配を感じさせるような草花が咲き始めてます。

August 29, 2005

ツマグロヒョウモン

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神戸の異人館通りを西に行ったところに諏訪山の緑化相談所があります。こじんまりした庭にはいろんな花が咲き乱れ、たくさんの蝶が常時吸蜜に訪れています。ここほど動かずに蝶を撮影できる場所を私は知りません。まあほとんどが普通に見られる蝶なのですが、ここで一番蝶に人気があるのが紫がかったピンクのコバノランタナです。そのコバノランタナにツマグロヒョウモン♂を見つけました。ツマグロヒョウモンは南方系の蝶で西日本でのみ見られた蝶なのですが、最近は温暖化の影響とかで関東でもぼちぼちその姿が見られるようになった蝶です。ヒョウモンチョウの多くは野生のスミレが幼虫の食草なのですが、ツマグロヒョウモンはパンジーとかビオラといった園芸種のスミレ科の植物を食草にできるので、ガーデニングブームもあって勢力範囲を広げているのだそうです。メスの羽は前羽の先が黒く、ヒョウモンチョウの仲間では珍しく、ちょっと見の外見だけでもオス、メスの判断ができます。マリーゴールドにとまってるほうがメスで、久しぶりにオスとメスの両方を一箇所で見ることができました。

August 27, 2005

再度タマムシ

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またタマムシの撮影に神戸まで行ってきました。今回は晴れたり曇ったりの天気でタマムシもあまり飛んでませんでしたが、1時間ほどぶらぶらしてると1匹低いところを飛んできましたので、おいかけるとツツジの葉の上にとまりました。多少ツツジの葉がじゃまになりましたが、前回よりは低い場所にとまってくれましたので、条件的にはさほど悪いとは思えませんでした。でも手のとどかない場所であることには違いがありません。背後からの全体像も撮れてるんですが、出来上がりを見るとやっぱり光っているものが多く、タマムシらしい色がでてるものがありません。前回よりは一歩前進したようには思いますが、やっぱり満足できません。普通写真でてかりを抑えるにはPLフィルターを使うのですが、望遠レンズに取り付けるような大きなものを持ってませんので、捕まえて条件のよい場所で撮るのが手っ取り早いように思います。でも網が届くような場所にとまるかどうかはわかりませんし、網は荷物になるので電車と歩きで移動する私にはむいてません。まあ そのうちに目の前に降りてきてくれることを期待することにします。

August 25, 2005

北をめざすトンボ

usubakitonbo1 ギンヤンマの撮影で雨に降られて、やっと雨があがり帰りかけたときに目の前の梅の木にウスバキトンボがとまってくれました。せっかくですのでしまったカメラをまた撮りだして撮影させてもらいました。この個体は赤みが強くでているので成熟したオスみたいです。普通ウスバキトンボは黄色からオレンジ色をした体色をしてます。以前撮影した写真を比較のためにアップしておきますusubakitonbo2。集団で飛ぶ姿をみてアキアカネと間違われることが多いようですが、アキアカネのようなアカネ属(いわゆる赤トンボ)に分類されるトンボではありません。お盆の頃に多くみられるのでこのトンボのことを精霊トンボとよぶところもあるのだそうです。ウスバキトンボは熱帯から亜熱帯にかけて広く分布するトンボで日本には春になると南方から飛んできて産卵します。そして卵は40日ほどの短い期間で成虫になり、北をめざしまたそこで産卵、羽化します。このように世代交代を繰り返して最終的には北海道のはしまで分布を広げることになるのだそうです。ところが南方系のトンボですので低温には耐えられずに寒くなれば全滅してしまい、また翌春に南から新しいトンボがとんでくるといった生態のトンボなのです。生き代わり死に代わり北をめざす彼らはまさに精霊トンボといえますね。

August 24, 2005

ギンヤンマの産卵

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ちょっと珍しいものを探しに郊外に出ることが多かったのですが、最近はお天気が不安定なもので近場でわりと普通に見られるものを探してみました。うちから自転車で5分程度のところにある公園の池で久しぶりにギンヤンマを撮影してみました。ここの池は人工池で水生植物などははえていない池なんですが、誰かが増えたホテイアオイをここに捨てたみたいで、それにギンヤンマのペアが産卵してました。ギンヤンマはたまにメスだけで産卵するときもあるようですが、普通はこのようにオスとメスが連結して産卵します。メスは尾の先をつかって丁寧に植物組織の中に卵を植え込んでいくのです。卵を産み付けるのは浮かんでる枝のようなものでもOKみたいです。ここの池は定期的に水を抜いて掃除をするのでヤゴが育つかどうかは疑問に思いますが、毎年ギンヤンマの産卵を見ることができます。噴水と石組み以外なんにもない池なのでギンヤンマのペアがどこに降りたかすぐにわかり撮影しやすいといえるでしょうね。

August 23, 2005

ムラサキシジミ♀

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武田尾の廃線跡で久しぶりにムラサキシジミが羽を開く姿を見ました。寒くなるころに日光浴のため羽を開く姿はよく見るのですが、夏場に羽を開いて静止する姿はあまりみたことがありません。この日はこの個体のほかにも羽を開くムラサキシジミを見ましたが、いずれもメスで、青い部分の多いオスの姿が見られなかったのは残念でした。しかし、何度見てもこの青く輝く宝石のような羽には魅せられますね。鱗粉がはげおちてボロボロの羽の蝶もよく見ますが、この個体はまだ若いみたいでじつにきれいな羽をみせてくれました。ちなみに羽の裏側は茶色なので、蛾のように地味で目立ちません。コナラやアラカシの木などの周辺でよく見かけますので、茶色い羽の蝶を探して見てください。、もしかしたらこの美しい羽を見せてくれるかもしれません。

August 14, 2005

クロアゲハのおしっこ

kuroageha3 今年の夏は写真を撮りに出かけますとクロアゲハとよく遭遇します。この写真のように吸水をしてる時というのは写真に撮りやすいのですが、今回のこのクロアゲハは吸水と同時に排泄、つまりおしっこを断続的におこなってましたので、ちょっとその瞬間が撮れないものかねばってみました。今回は画像を大きめのサイズにしましたので、画面をクリックしていただけるとおしりの先に水滴がのぞいてるのがわかると思います。フィルム式のカメラでは無駄ゴマを使うことになるし、内蔵ストロボですので、電池の消耗が気になりますからタイミングがあったように思えなかったのですが6枚ほど撮影したところでうち止めにしました。さいわい1枚だけそれらしいのが写ってました。くわしいことはわかりませんが吸水と同時に排泄をおこなうのは上がりすぎた体温を外に出すためで、オスの蝶に見られる行動なのだそうです。夏のあいだにカラスアゲハを撮影したいと思ってるのですが今年はまだぜんぜん姿をみていません。タマムシもまた撮りに行きたいのですが、ここんとこ天候が不安定な日が多くてあきません。またそのうちにと思ってるまにどんどん日がたってしまいます。

August 10, 2005

ピカピカすぎて

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以前、布引の滝から流れ落ちる生田川の上空をメタリックグリーンの紡錘形をした甲虫が何匹も飛んでる姿を見て、タマムシでは?と思ったのですが、その時ははっきり確認できたのは普通のハナムグリだけでしたので、いつか写真に撮って確かめようと思ってました。あんまり甲虫類の写真は撮ったことがないので、タマムシは今回初めての挑戦です。結果はごらんの通りで、1時間以上もかけてうろうろしながら下の方に降りてきてくれるタマムシを待ってやっと撮影しました。が、・・・真夏の直射日光をタマムシの背中の羽が反射してしまって、赤い筋があるはずなのにぜんぜんわかりません!ぴかぴかの光沢というのはやっかいなものです。このピカピカの光沢を鳥は嫌うらしくて、鳥よけのためにCDや光る目玉つきの風船を飾るのと同じで、タマムシはその光沢で鳥から身を守っているのですね。今度は曇りがちの日にリベンジしてみたいと思います。このタマムシの正式な名前はヤマトタマムシ。日本のタマムシの仲間では一番大きいそうですが、せいぜい3~4cm程度の大きさです。nunobikinotaki せっかく布引の滝までいきましたので。最後に布引の滝の雄滝の写真もつけときます。滝まで登ると渓流に吹く風も涼しく感じられるし、適当な運動にもなりそうで、手近な夏の観光スポットです。

August 09, 2005

ハンミョウー美しき狩人

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甲虫(こうちゅう)のクワガタが登場したところで、日本の甲虫の中で美しいものを撮影しようと神戸の布引の滝のあたりに行ってきました。べつに布引の滝あたりがそういった甲虫のメッカというわけではありません。以前行ったときにたくさんいてたからという数少ない経験からです。まずは手ごろなところでハンミョウの撮影です。ハンミョウは山道を歩いているとよく見かける昆虫ですが、近づくと2メートルほど先に飛んで逃げ、また近づくと再び進行方向に飛ぶといったことを繰り返し、道沿いに先に先に飛んで行くので道しるべとか道教えと呼ばれるそうです。金属光沢のある青とも緑とも見える地色に赤い斑がきれいですが、同じ種類なのに黄色い斑をしたものもいてます。すばやい動きでほかの虫を捕らえて食べるので斑猫という漢字があてられてます。正面からの写真がこんなんです。hanmyou1

なかなかものすごい顔をしてると思いませんか?あごとも牙ともつかない白いものがとびだしていて、なんか仮面ライダーに出てくる怪人の顔みたいです。ちなみにあとの写真は箕面で撮影しました。ハンミョウは2cmほどの小さな昆虫ですし、近づけませんので望遠でとったものをトリミングしました。

August 08, 2005

クワガタムシGET!

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なにか珍しいものでも撮影できないかと思って武田尾まで行ってみました。都会では見られないイチモンジチョウなんかもいてましたが、これは撮影できずに逃げられてしまいました。蝶を撮影する場合、欲をだしていいアングルで撮影しようと左右に動くと逃げられることが多いのはわかってるのですが、やっぱり自然と左右に動いてしまいます。廃線後の入り口でカブトムシの残骸を発見しました。鳥にでも食べられたのでしょうが、天然の生きてるのを撮ってみたいものです。ジャコウアゲハもいてましたが、とまってくれないと撮影できません。廃線後を歩いて桜の園から入る登山道の入り口あたりでミヤマクワガタのペアを発見しました。わりと木の低いところの樹液によってきており、撮影したときは光の当たらない場所なのでミヤマクワガタ特有の頭部のでっぱりがめだたなくて、ノコギリクワガタかなと思ってました。ミヤマクワガタは昼間でもわりと活動する種類のクワガタだそうですが、私は天然のミヤマクワガタは初めてみました。なかなかりっぱな大あごの形がいかにもクワガタ!って感じです。子供たちには今、ムシキングといってカブトムシやクワガタムシが人気なのだそうですが、大人になってもやっぱり甲虫を見つけるとうれしいものです。

August 01, 2005

タイワンウチワヤンマ

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この暑い時期にハスの花などの写真を撮りに池にいくと左の写真のトンボをよく見かけます。たいていの人はそれを見て「オニヤンマがいてる」といいますが、残念ながらこのトンボはタイワンウチワヤンマというトンボで、オニヤンマではありません。オニヤンマどころか名前にヤンマがついているのにヤンマの仲間ですらありません。このトンボは大型のサナエトンボの仲間で南方系のトンボなのです。以前は九州や四国の南部でみられていたのが最近の温暖化の影響で勢力範囲を北にのばしているといわれているトンボで在来種のウチワヤンマ(写真右)と比べるとやや小さく、尾の下のうちわ状の部分も小さくて本家ウチワヤンマのようにはっきりとした黄色い部分もみられません。現在タイワンウチワヤンマをみられる地域がどこまでなのか知りたいものです。oniyanma ちなみに右下の写真が最近武田尾で撮影した本物のオニヤンマで縄張りをパトロール中休憩のため枝にとまったところを撮りました。はっきりとした黄色と黒のストライプが美しく、枝にとまるときは懸垂型にぶらさがってとまります。ウチワヤンマは水平にとまるのでここでも違いがわかりますね。

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